今日は、企業経営理論のR4 第31問について解説します。
リレーションシップ・マーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア パレートの法則とは、売上げの 80 %が上位 20 %の顧客によってもたらされるとする経験則であり、上位 20 %の顧客を重視することの根拠となるが、この法則が当てはまらない業界もある。
イ リレーションシップ・マーケティングにおいて優良顧客を識別するために用いられる方法の 1 つに RFM 分析があり、それぞれの顧客が定価で購買している程度(Regularity)、購買頻度(Frequency)、支払っている金額の程度(Monetary)が分析される。
ウ リレーションシップには、さまざまな段階がある。ある消費者がブランドを利用した結果としての経験を他者に広めているかどうかは、実際には悪評を広めるリスクもあるため、リレーションシップの段階を判断する手がかりとしては用いられない。
エ リレーションシップの概念は、B to C マーケティングにおいて企業が顧客と長期継続的な関係の構築を重要視するようになったために提唱され始めた。これに対して B to B マーケティングにおいては、企業間の取引は業界構造や慣行に大きく影響されるため、リレーションシップの概念は当てはまらない。
解説
関係性マーケティングに関する問題です。
関係性マーケティングについては、まとめシートで以下の通り解説しています。
それでは、選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:その通りです。例えば、食料品やガソリンなどの生活必需品については、顧客ごとの購入量の差異がそれほど大きくならないので、パレートの法則が当てはまらないと考えられます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢イ:誤りです。RFM分析のRは、「Recency」で、「最終購買日」を表します。F(Frequency・購買頻度)およびM(Monetary・購買金額)の説明は正しいです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:誤りです。ブランドとの関係性が薄い場合、他者へ評価を伝えることそのものをしないと考えられます。それが悪評だったとしても、リレーションシップが深まっていると判断します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:誤りです。B to B マーケティングでも、顧客との関係性を築き、継続的に取引を続けていくことは重要です。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢アとなります。
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